BEIJING/北京
われらの中国の旅でイチバン最初に訪れた街。期待と不安に胸をふくらませて降り立ったものの、ガスに煙りやたらとギラつく街のネオンと、愛想のない人々にすっかり心折られて初日はなかなか寝付けなかった。良くも悪くも中国という国の濃いエキスが凝縮した街だと思う。
PING YAO/平遙
中国の洗礼を受け,いきなり出鼻をくじかれすっかりしおれた心に癒しをもたらしてくれた街。城壁に囲まれ、数百年前から変わらない姿そのままの世界遺産の街。この街を訪れてから、アジア旅が楽しくなった。
DA TONG/大同
大同に着いてすぐ声をかけてきた女性タクシードライバーにガイドをお願いして、観光名所の「懸空寺」へ。道中、稜線が寝仏に見える絶景ポイントや少数民族の集落に立寄ったりと、自力ではなかなか行けないスポットに連れて行ってもらった。絶壁に頼りなく張り付いた「懸空寺」は圧巻!次回は,石窟を観たい!!
LONG SHENG/龍勝
「龍脊棚田」と「ヤオ族」の村がある景勝地。オフシーズンだったため観光客も少なくひっそりとしていたが、霧の中に浮かぶ棚田が幻想的だった。
SAN JIANG/三江
いくつかの少数民族の集落が隣接する程陽の街は三江の郊外に位置する。集落の入口に架かる「風雨橋」見たさに訪れた。オフシーズンのため観光客もほとんどいなかったにもかかわらずチワン族の集落では部族の踊りを見学。踊りの最後には仲間に加わって一緒に踊ってしまった。
YANG SHUO/陽朔
日本人のイメージする「桂林」は、桂林ではなく陽朔にある!そして陽朔は外国人にとってとても過ごしやすい街だとも聞いていた。やはり桂林の街には想像していたような景色はなかったが、陽朔まで来ると周囲を山に囲まれ優しい空気が体を包んでくるのがわかった。郊外の月亮山までサイクリングしたりおいしい食事にありつけたりとても素敵な時間だった。
XING PING/興坪
これぞタダシイ「桂林」!ニョキニョキ山と山の間を縫ってゆったりと流れるリ江は水墨画そのもの。そんな景色に囲まれた小さな村が,陽朔からバスで1時間の所にあった。ニョキニョキ山のてっぺんに登るとそこからの景色はもうたまらない!桂花茶の香りと穏やかな時間が流れる小さな村は、また訪れたいと思う場所の一つ。
CHENG DU/成都
「三国志」好きは「成都」と聞くと俄に興奮してしまうほどの場所らしいが、歴史オンチの私でも楽しめるスポット満載!パンダ基地や錦里や少し郊外へ足を伸ばせば世界遺産の「青城山」や「都江堰」、「楽山大仏」などがあって飽きることがない。また麻婆豆腐や担々麺などの本格四川料理も堪能でき、旅行者にとってはまさにパラダイス!のような場所でした。その後、再び訪れたけれど、やっぱり居心地がよかった。
JIU ZHAI GOU/九寨溝
「成都に行ってくる」と告げてもたいていの人はそこに何があるのかピンと来なくて「ふ〜ん。で、そこに何があるの?」などと聞いてくる。細かく説明するのも面倒だから「九寨溝がある。」と言うと何となく納得してくれる。それくらい有名な世界遺産。行ったのは大晦日だったのでオフシーズン。湖は凍り、人も少なく閑散としていた。それが逆にのんびり堪能できて良かったのだが、中国の冬は厳しいので次はオンシーズンに訪れたい。
HUANG LONG/黄龍
こちらも有名な世界遺産。九寨溝と比べると一般人の知名度は少し落ちる気がするが、オンシーズンにはカッパドキアのような石灰岩の黄色い棚田が広がり、そこに溜まった水がとてもキレイなブルーに染まる姿が黄色い龍のように見えることから「黄龍」の名がついたらしい。オフシーズンでしかも夕方近くに訪れてしまったので、人がほとんどおらず、しかも日没までのわずかな時間で大急ぎで登らなければならなかったが、てっぺんにある「五彩池」の景色はそれまでの苦労を忘れる程だった。ただ、オフジーズンは黄龍に向かう道が工事中で,ものすごい悪路になるため要注意。
SONG PAN/松藩
黄龍への起点となった町。英語表記も多くオンシーズンにはたくさんの外国人旅行者も訪れるのだろうが、オフシーズンにはそれらの店はことごとく閉まっていた。山に囲まれ落ち着いた雰囲気がある。もう少し長居したかったのだが、寒さと黄龍での高山病の症状のあまり断念…いつかもう一度訪れたい。
LE SHAN/楽山
楽山には巨大な仏像があるという。その名も「楽山大仏」。英語では「GIANT BUDDHA」!その姿を一目見たくて楽山へ行ってみた。いやはやデカかった。デカかった以外になにかないのかと聞かれても、「デカかった!」としか答えようのない仏像なのだった。
LI TANG/理塘
香格里拉から成都を目指すべく立ち寄った町。初めは、途中にある通過点の町にすぎないと思っていたのだが、チベットの影響を強く受けているこの町に是非滞在したいと思うようになった。とはいえ、チベット行きの日も目前に迫っていたせいで、結局一泊しかすることができなかった。必ずまた訪れたいと思えるほど静かで素敵な場所だった。
JING HONG • KUN MING/景洪•昆明
ラオスのルアンナムターから景洪へやって来た。景洪で数泊して直接次の目的地である大理へ行く予定だったのだが、大理行きの直通バスだと大理に着くのは深夜になるらしい。深夜着を避けたい我らは、景洪を1泊で切り上げ、いったん昆明まで行ってから鉄道で大理へ向かうことにした。景洪も十分大きな街だったが昆明はさらにデカい!久々に大きな都市へやって来たせいか、都会の喧噪にちょっと疲れてしまった。
DALI/大理
「大理古城」という名前に魅せられ、背後に聳える雄大な「蒼山」に恐れ戦いた。蒼山に抱かれた古城にいると心が安らぐ。そんな古城をひたすら歩き回るのはなんとも気持ちがいい。郊外に出れば、蒼山の壮大さがさらに伝わってくるはずだ!?そんな思いで、郊外の町へ出かけてみた。
LI JIANG/麗江
ずっと行きたかった麗江。かつて訪れた「平遙」と似た雰囲気のある街だと妄想してかなり期待していた。しかし、狭い路地は中国人観光客でごった返し、夜になると乱立したクラブのような店の音がうるさいことこの上ない。期待していただけに反動が大きかったので、早目に麗江を発つことにした。
TIGER LEAPING GORGE/虎跳峡
まさか怠惰な我ら夫婦が中国でトレッキングをすることになるとは思ってもいなかった。タイのチェンコンで出会った旅人に、「虎跳峡は最高だ!」と言われ、俄に「そうだ、トレッキングだ。虎跳峡だ!」と興奮気味に語るようになった。トレッキングはかなりキツかったけど、自分の足で歩かなければ味わえない景色を堪能できた。虎跳峡のことを教えてもらって本当に良かった。
XIANG GE LI LA/香格里拉
「シャングリラ」と聞くと、愚かな僕は「電気グルーヴ」とか「チャットモンチー」をイメージしてしまうのだが、ここはチベットの影響を強く受けた静かな素敵な街だ。街を歩けば、ハタハタとタルチョが風に揺れて音を立てている。高地ならではの冷たい空気とチベット仏教の荘厳さが風に運ばれてくる。
HONGZHOU/杭州
上海空港から高速バスで2時間半ほどの場所にある杭州は、言わずと知れた観光地。訪れた4月の「西湖」は花が咲き乱れて本当にキレイ(そう言えば春の中国を旅するのは初めてかも)。想像以上の大都会っぷりな雰囲気に圧倒されつつも、湖畔の茶館で時間を忘れてのんびり過ごす時間は、日本での日常を忘れてしまえる本当に贅沢で素敵な時間でした。
SUZHOU/蘇州
杭州からバスで2時間。数々の庭園が世界遺産に登録されていることで知られている蘇州にやって来た。とは言え、罰当たりな我ら2人は庭園に興味がない。入場料も高いし、街中に無数にある巷(狭い裏路地)を歩いてばかりいるのであった。安い宿のスタッフに庭園に行くべきだと言われ、ならば一番安い庭園に行くと言うと、そんなとこ行く価値がないなんて言う。そんなわけで、頑張って2番目に安い庭園に行ったのであります。これが、この旅初めての世界遺産なのでありました。