中国 of SIDEWAY ふたり股旅

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初めて降り立った中国大陸。日も沈み薄い闇が包み込んだ頃、北京首都空港から北京駅へ向かう。なんて道が広いんだ!バスを降りると辺りは真っ暗。タイやラオスとは違う雰囲気が漂っていた。至る所で聞こえる大きな中国語、瞬く間に集る野次馬。すべてが未経験だった。初めての中国旅行は中国を満喫できずに終わってしまったけれど、日が経つとなぜか中国が恋しくなってしまった。以来、僕は何度も中国を訪れている。

china.png photo_g.png GH_g.png ご飯_g.png route_g.png

china.pngBEIJING/北京

われらの中国の旅でイチバン最初に訪れた街。期待と不安に胸をふくらませて降り立ったものの、ガスに煙りやたらとギラつく街のネオンと、愛想のない人々にすっかり心折られて初日はなかなか寝付けなかった。良くも悪くも中国という国の濃いエキスが凝縮した街だと思う。

IMG_2160.JPGIMG_2160.JPG都会の中にも緑が多い北京。

IMG_2228.JPGIMG_2228.JPG前門から見えた夕日。

IMG_2257.JPGIMG_2257.JPG八達嶺長城はものすごい数の人。

china.png PING YAO/平遙

中国の洗礼を受け,いきなり出鼻をくじかれすっかりしおれた心に癒しをもたらしてくれた街。城壁に囲まれ、数百年前から変わらない姿そのままの世界遺産の街。この街を訪れてから、アジア旅が楽しくなった。

IMG_1540.JPGIMG_1540.JPG平遙の町は城壁に囲まれている。

IMG_1566.JPGIMG_1566.JPG市楼からの眺めは気持ちいい。

IMG_1612.JPGIMG_1612.JPG夜の平遙古城。

china.png DA TONG/大同

大同に着いてすぐ声をかけてきた女性タクシードライバーにガイドをお願いして、観光名所の「懸空寺」へ。道中、稜線が寝仏に見える絶景ポイントや少数民族の集落に立寄ったりと、自力ではなかなか行けないスポットに連れて行ってもらった。絶壁に頼りなく張り付いた「懸空寺」は圧巻!次回は,石窟を観たい!!

IMG_2057.JPGIMG_2057.JPG目の前の山は「涅槃仏」のよう。

IMG_1678.JPGIMG_1678.JPG懸空寺は崖に張り付いている。 

IMG_2097.JPGIMG_2097.JPG懸空寺の内部。

china.png LONG SHENG/龍勝

「龍脊棚田」と「ヤオ族」の村がある景勝地。オフシーズンだったため観光客も少なくひっそりとしていたが、霧の中に浮かぶ棚田が幻想的だった。

PC282057.JPGPC282057.JPG龍脊の棚田。 

PC271999.JPGPC271999.JPG龍脊の集落にて。

PC282105.JPGPC282105.JPGヤオ族の髪の長さは天下第一。

china.png SAN JIANG/三江

いくつかの少数民族の集落が隣接する程陽の街は三江の郊外に位置する。集落の入口に架かる「風雨橋」見たさに訪れた。オフシーズンのため観光客もほとんどいなかったにもかかわらずチワン族の集落では部族の踊りを見学。踊りの最後には仲間に加わって一緒に踊ってしまった。

PC282153.JPGPC282153.JPGチワン族の民族舞踊。

PC282176.JPGPC282176.JPG程陽の風雨橋はひときわ大きい。  

_C281505.JPG_C281505.JPG程陽の町。左に見えるのが風雨橋。

china.png YANG SHUO/陽朔

日本人のイメージする「桂林」は、桂林ではなく陽朔にある!そして陽朔は外国人にとってとても過ごしやすい街だとも聞いていた。やはり桂林の街には想像していたような景色はなかったが、陽朔まで来ると周囲を山に囲まれ優しい空気が体を包んでくるのがわかった。郊外の月亮山までサイクリングしたりおいしい食事にありつけたりとても素敵な時間だった。

_C301643.JPG_C301643.JPG陽朔の町は切り立った岩山に囲まれている。_C301636.JPG_C301636.JPG郊外の「月亮山」に登った。

_C301637.JPG_C301637.JPG月亮山まではのんびりサイクリング。_C301614.JPG_C301614.JPG月亮山の登り口。「始歩」。 

_C301641.JPG_C301641.JPG道中も山に囲まれている。不思議な感じ。_C291578.JPG_C291578.JPG過ごしやすい陽朔。西街に外国人が集まる。

china.png XING PING/興坪

これぞタダシイ「桂林」!ニョキニョキ山と山の間を縫ってゆったりと流れるリ江は水墨画そのもの。そんな景色に囲まれた小さな村が,陽朔からバスで1時間の所にあった。ニョキニョキ山のてっぺんに登るとそこからの景色はもうたまらない!桂花茶の香りと穏やかな時間が流れる小さな村は、また訪れたいと思う場所の一つ。

_C311655.JPG_C311655.JPG興坪の大通り。昼でも静か。 PC312438.JPGPC312438.JPG岩山に登ってみた。絶景に言葉を失う。

_C311676.JPG_C311676.JPGバンブーボートでリ江上り。 _C311777.JPG_C311777.JPG岩山の頂上から大晦日の夕日が見えた。

PC312396.JPGPC312396.JPG真冬の風は想像以上に冷たい。 PC312503.JPGPC312503.JPG日が沈むと人通りがぐっと減る。

china.png CHENG DU/成都

「三国志」好きは「成都」と聞くと俄に興奮してしまうほどの場所らしいが、歴史オンチの私でも楽しめるスポット満載!パンダ基地や錦里や少し郊外へ足を伸ばせば世界遺産の「青城山」や「都江堰」、「楽山大仏」などがあって飽きることがない。また麻婆豆腐や担々麺などの本格四川料理も堪能でき、旅行者にとってはまさにパラダイス!のような場所でした。その後、再び訪れたけれど、やっぱり居心地がよかった。

PC283675.JPGPC283675.JPG成都に深夜到着。早速、麻婆豆腐を注文。PC285682.JPGPC285682.JPG成都といえば、パンダは欠かせない。

PC285742.JPGPC285742.JPG成都は「三国聖地」なのです。PC295859.JPGPC295859.JPG青城山は思ったよりもキツかった。

P1026266.JPGP1026266.JPGどうやってこのバイクを取り出すのか?P1044524.JPGP1044524.JPG「文珠坊」で見つけた魔除けの人形。

china.png JIU ZHAI GOU/九寨溝

「成都に行ってくる」と告げてもたいていの人はそこに何があるのかピンと来なくて「ふ〜ん。で、そこに何があるの?」などと聞いてくる。細かく説明するのも面倒だから「九寨溝がある。」と言うと何となく納得してくれる。それくらい有名な世界遺産。行ったのは大晦日だったのでオフシーズン。湖は凍り、人も少なく閑散としていた。それが逆にのんびり堪能できて良かったのだが、中国の冬は厳しいので次はオンシーズンに訪れたい。

PC315928.JPGPC315928.JPG滝は中国では「瀑布」。納得!PC315974.JPGPC315974.JPG至る所に青く輝く池がある。PC316058.JPGPC316058.JPG光が乱反射してキレイ。

PC313924.JPGPC313924.JPG草の先についた水滴も凍る寒さ!PC316008.JPGPC316008.JPG滝だけが動き続けている。PC316121.JPGPC316121.JPG色鮮やかなタルチョがキレイ。

PC315969.JPGPC315969.JPG信じられないくらい青い!そして静寂。PC316047.JPGPC316047.JPG湖底まで見える透明度!PC316145.JPGPC316145.JPG生活に寄り添う信仰。

china.png HUANG LONG/黄龍

こちらも有名な世界遺産。九寨溝と比べると一般人の知名度は少し落ちる気がするが、オンシーズンにはカッパドキアのような石灰岩の黄色い棚田が広がり、そこに溜まった水がとてもキレイなブルーに染まる姿が黄色い龍のように見えることから「黄龍」の名がついたらしい。オフシーズンでしかも夕方近くに訪れてしまったので、人がほとんどおらず、しかも日没までのわずかな時間で大急ぎで登らなければならなかったが、てっぺんにある「五彩池」の景色はそれまでの苦労を忘れる程だった。ただ、オフジーズンは黄龍に向かう道が工事中で,ものすごい悪路になるため要注意。

P1014195.JPGP1014195.JPG黄龍へは4千メートルの峠を越えて行く。P1016198.JPGP1016198.JPGここまで凍っているとは思わなかった…P1016231.JPGP1016231.JPGメインの五彩池。なんとか水が流れていた。

P1014212.JPGP1014212.JPG真冬の黄龍、滝さえも凍っている。P1016218.JPGP1016218.JPG気になる存在。P1016248.JPGP1016248.JPG絶景が広がっている。

P1016192.JPGP1016192.JPG空が青い。黒いくらいの青さに感動。P1014243.JPGP1014243.JPG入口からここまで遠かった…P1016250.JPGP1016250.JPG帰りも7キロ歩いて下山。

china.png SONG PAN/松藩

黄龍への起点となった町。英語表記も多くオンシーズンにはたくさんの外国人旅行者も訪れるのだろうが、オフシーズンにはそれらの店はことごとく閉まっていた。山に囲まれ落ち着いた雰囲気がある。もう少し長居したかったのだが、寒さと黄龍での高山病の症状のあまり断念…いつかもう一度訪れたい。

P1016171.JPGP1016171.JPG黄龍への拠点の町。とてもすてきな町だった。

P1014182.JPGP1014182.JPG宿の前の通りから北門が霞んで見える。

P1014172.JPGP1014172.JPG山が近い。迫ってくる感じで不思議な感覚。

china.png LE SHAN/楽山

楽山には巨大な仏像があるという。その名も「楽山大仏」。英語では「GIANT BUDDHA」!その姿を一目見たくて楽山へ行ってみた。いやはやデカかった。デカかった以外になにかないのかと聞かれても、「デカかった!」としか答えようのない仏像なのだった。

P1036310.JPGP1036310.JPG大仏の手前にある寺。参拝客が多い。P1036317.JPGP1036317.JPGロールパンのような頭。

P1034371.JPGP1034371.JPG目の前にデカ過ぎる頭を発見。P1034396.JPGP1034396.JPG下から見上げる。改めてデカさを感じる。

P1034368.JPGP1034368.JPG崖の上からデカ過ぎる大仏様を見る。P1036368.JPGP1036368.JPG下からだと遠くて頭が霞んでよく見えない。

china.png LI TANG/理塘

香格里拉から成都を目指すべく立ち寄った町。初めは、途中にある通過点の町にすぎないと思っていたのだが、チベットの影響を強く受けているこの町に是非滞在したいと思うようになった。とはいえ、チベット行きの日も目前に迫っていたせいで、結局一泊しかすることができなかった。必ずまた訪れたいと思えるほど静かで素敵な場所だった。

P5314484.JPGP5314484.JPG郷城から理塘に向かう途中の景色。絶景が広がっていた。P5314503.JPGP5314503.JPG山上ならではの強い風が吹き付けてくる。色鮮やかなタルチョがキレイだ。P5314550.jpgP5314550.jpg丘の上に小さな小屋を発見した。タルチョがはためいている。

P5314495.JPGP5314495.JPG郷城からの道には小さな商店があった。外から指差しして購入する。P5314511.JPGP5314511.JPG理塘の人たちは漢民族とはまったく顔つきが違う。P5314562.JPGP5314562.JPG丘の上にいた子供たち。二本鼻の洟垂れを久々に見た。

P5314499.JPGP5314499.JPG理塘の手前に無数のタルチョがハタハタとはためく場所があった。P5314537.JPGP5314537.JPG街中ではみんながお経に合わせてマニ車を回していた。P5314553.jpgP5314553.jpg理塘ゴンパ。かなり大きなゴンパだった。

china.png JING HONG • KUN MING/景洪•昆明

ラオスのルアンナムターから景洪へやって来た。景洪で数泊して直接次の目的地である大理へ行く予定だったのだが、大理行きの直通バスだと大理に着くのは深夜になるらしい。深夜着を避けたい我らは、景洪を1泊で切り上げ、いったん昆明まで行ってから鉄道で大理へ向かうことにした。景洪も十分大きな街だったが昆明はさらにデカい!久々に大きな都市へやって来たせいか、都会の喧噪にちょっと疲れてしまった。

P5186118.JPGP5186118.JPGKFC前で踊る景洪の若者。

P5186122.JPGP5186122.JPG景洪の孔雀湖の畔で熱唱するおばさんと踊る少女。

P5203890.JPGP5203890.JPG昆明は大都会だった。久々に文明に触れた。

china.png DALI/大理

「大理古城」という名前に魅せられ、背後に聳える雄大な「蒼山」に恐れ戦いた。蒼山に抱かれた古城にいると心が安らぐ。そんな古城をひたすら歩き回るのはなんとも気持ちがいい。郊外に出れば、蒼山の壮大さがさらに伝わってくるはずだ!?そんな思いで、郊外の町へ出かけてみた。

P5213903.JPGP5213903.JPG西門の背後に「蒼山」が聳える。P5234028.JPGP5234028.JPG「喜州」では派手な葬式に出くわした。

DSCI0242.JPGDSCI0242.JPG古城内には狭い路地が多い。P5234058.JPGP5234058.JPG大勢で田植えをしていた。

P5223950.JPGP5223950.JPG市場の脇で麻雀に興じる人たち。DSCI0380.JPGDSCI0380.JPG藍染めで有名な「周城」へ。遠かった…

china.png LI JIANG/麗江

ずっと行きたかった麗江。かつて訪れた「平遙」と似た雰囲気のある街だと妄想してかなり期待していた。しかし、狭い路地は中国人観光客でごった返し、夜になると乱立したクラブのような店の音がうるさいことこの上ない。期待していただけに反動が大きかったので、早目に麗江を発つことにした。

P5254121.JPGP5254121.JPG小さな路地は味わいがあって良いのだが…

P5254119.JPGP5254119.JPG橋があるトコロに中国人は集る。

P5244098.JPGP5244098.JPG今も生きている「三眼井」という井戸を見つけた。

china.png TIGER LEAPING GORGE/虎跳峡

まさか怠惰な我ら夫婦が中国でトレッキングをすることになるとは思ってもいなかった。タイのチェンコンで出会った旅人に、「虎跳峡は最高だ!」と言われ、俄に「そうだ、トレッキングだ。虎跳峡だ!」と興奮気味に語るようになった。トレッキングはかなりキツかったけど、自分の足で歩かなければ味わえない景色を堪能できた。虎跳峡のことを教えてもらって本当に良かった。

P5264160.JPGP5264160.JPG砂埃舞う道をひたすら進む。P5264228.JPGP5264228.JPG足を滑らすと…P5274276.JPGP5274276.JPG「中虎跳峡」の眺め。

P5264190.JPGP5264190.JPG金沙江の向こうに急峻の山々が聳える。P5264230.JPGP5264230.JPG断崖絶壁のルートで休憩するトレッカー。P5274278.JPGP5274278.JPG「SKY LADDER」という名の梯子。

P5264210.JPGP5264210.JPG山と空と雲と。最高の景色だ!P5274274.JPGP5274274.JPG眼下に流れる金沙江。P5274283.JPGP5274283.JPGすごい唸りをあげて流れる金沙江。

china.png XIANG GE LI LA/香格里拉

「シャングリラ」と聞くと、愚かな僕は「電気グルーヴ」とか「チャットモンチー」をイメージしてしまうのだが、ここはチベットの影響を強く受けた静かな素敵な街だ。街を歩けば、ハタハタとタルチョが風に揺れて音を立てている。高地ならではの冷たい空気とチベット仏教の荘厳さが風に運ばれてくる。

P5274329.JPGP5274329.JPG静かな古城内の裏通にもにタルチョが揺れている。P5284426.JPGP5284426.JPG大亀山公園で見かけたお婆ちゃんたち。

P5274343.JPGP5274343.JPG古城内にストゥーパがあった。みんながマニ車を回していた。P5294457.JPGP5294457.JPG大亀山公園では夕方になると踊りが始まる。

P5284370.JPGP5284370.JPG大亀山公園でタルチョが強風にたなびいていた。P5294445.jpgP5294445.jpg古城の外で偶然発見した市場。

china.png HONGZHOU/杭州

上海空港から高速バスで2時間半ほどの場所にある杭州は、言わずと知れた観光地。訪れた4月の「西湖」は花が咲き乱れて本当にキレイ(そう言えば春の中国を旅するのは初めてかも)。想像以上の大都会っぷりな雰囲気に圧倒されつつも、湖畔の茶館で時間を忘れてのんびり過ごす時間は、日本での日常を忘れてしまえる本当に贅沢で素敵な時間でした。

P4082263.JPGP4082263.JPG土曜日だからなのか賑わう呉山広場。親子やカップルで真剣に凧揚げをしていた。

P4082350.JPGP4082350.JPG湖畔の茶館より。西湖には穏やかな時間が流れている。

P4082530.JPGP4082530.JPG河坊街の裏山を散策後、下りたところにあった町並み。

china.png SUZHOU/蘇州

杭州からバスで2時間。数々の庭園が世界遺産に登録されていることで知られている蘇州にやって来た。とは言え、罰当たりな我ら2人は庭園に興味がない。入場料も高いし、街中に無数にある巷(狭い裏路地)を歩いてばかりいるのであった。安い宿のスタッフに庭園に行くべきだと言われ、ならば一番安い庭園に行くと言うと、そんなとこ行く価値がないなんて言う。そんなわけで、頑張って2番目に安い庭園に行ったのであります。これが、この旅初めての世界遺産なのでありました。

P4102599.JPGP4102599.JPG散歩の途中で偶然見つけた市場。活気があって豊かさを感じた。

P4102671.JPGP4102671.JPG山糖街へ向かう途中の小道。地元民が所狭しと行き交う。

P4112871.JPGP4112871.JPG偶然見つけた茶楼にて。この家族はみんないい人たちだった。