YANGON(RANGOON)/ヤンゴン
空港から外へ出た途端、今まで体験したことのない強烈な湿気が襲ってきた。本当に強烈だった。ミャンマーでは新車は見かけない。冷房も付いていないような古い車両が行き来している。汗ばんだ肌に排気ガスがまとわりつくのがわかる。ミャンマー最大の都市であるにもかかわらず、夜の8時を過ぎると店は閉まり、街灯の少ない街は闇に包まれるのであった。
MANDALAY/マンダレー
ミャンマー中部にある第2の都市。マンダレー•ヒルやマンダレー•ビール、その素敵な響きが気に入ってやって来た。しかし、マンダレーの街は思ったよりゴチャゴチャしていて落ち着けない。早くモンユワへ移動したかったのだが、タウンビョンで行われる「ナッ」というミャンマーの土着宗教のお祭りがちょうど開かれるらしい。8月の満月の一週間だけ行われる祭りで運が良ければ日程が合うかもしれないと期待していたので、つい長く滞在してしまった。ミャンマーに行きたいと思うきかっけになった念願のオカマ祭りである。
金箔工房。ミャンマー人は金箔が大好き。その金箔をひたすら叩いて薄く伸ばす。かなりの重労働だ。シュエナンドー僧院はチーク造りで味がある。チークの色と赤い屋根が素敵だ。マンダレー•ヒルの登り口付近にいた。「わかったか?」「はい。2度といたしません。」とでも言っているようだ. サンダームキの像。女の敵らしい。自分の乳房をすました顔で差し出す。タウンビョン村に続く道。祭りになると、お金を投げてくれる人がいるので沿道でたくさんの人が待っている。オカマのナッカドー。どう見ても芸人のバービーにしか見えない。
around MANDALAY/マンダレー近郊
マンダレー周辺には、インワ、アマラプラ、ザガイン、ミングォンといった見所が点在している。ベモやバイタクをチャーターして一日で廻るのが手っ取り早いようだが、忙しい旅は自分の性格に合わないので、のんびり乗合ピックアップで三日間かけて廻って来た。見所も十分楽しいが、そこに行くまでの車内もなかなか楽しい。のんびりしたミャンマー時間を体感できた。
広大なインワを廻るには馬車が欠かせない。船着き場に待機している。僧院は子どもたちの学校にもなっている。なぜか天井から地球儀が!ウー•ベイン橋から飛び込む子ども。ウー•ベイン橋のあるアマラプラへはインワからピックアップで行けた。目の高さより高い所を人が行き交うのがなんとも不思議だった。ミングォンの船着き場に待機している水牛タクシー。のんびりしてる。超巨大なミングォン•パヤー。これでもパヤーの土台部分。どんだけデカイんだ!?
MONYWA/モンユワ
ミャンマーに行ったら絶対に訪れたいと思っていたモンユワ。ガイドブックではあまりとりあげられていないが、ここの郊外には椎名誠や宮田珠己が「ミャンマーに来たら絶対訪れるべき!」と絶賛する変な建造物があるのだ。当初は、タウンボッデー寺院、ボディ•タタウンにあるシュエターリャウン、レーチョン•サチャー•ムニとポーウィン山に行くつもりだったのだが、時間の都合上ポーウィン山はあきらめることにした。けれど、ここはまた来たい。ポーウィン山は次回必ずリベンジする!
タウンボッデー寺院は思ったよりコンパクトな印象。テーマパークのようだ。本堂に入ると大小無数の仏像を見ることができる。その数は58万体を超える!ミャンマー名物のピカピカ光る仏像の横に佇む2体の仏像。寺院の横にある塔の近くで発見。なにがしたいのか…みんなバラバラ。女人禁制の塔からは寺院の全景を眺めることができる。高さ約120Mの仏像は内部に入ることができる。33階建てです。こっちもキニナル存在の仏像。頭の部分はビルで支えてます。ミャンマー名物、「回る賽銭箱」。回転寿しのようです。
BAGAN/バガン
バガンはミャンマー最大の観光地。バガン遺跡はアンコールワット、ボロブドゥールと並んで世界三大仏教遺跡の一つでもある。以前はパヤーの数が4000以上あったらしいが、地震の影響で多くが壊れてしまったらしい。それでもなお名もないものも含めて2000以上のパヤーが残っているらしい。広大な遺跡をパッカパッカと馬の蹄の音を聞きながらのんびり巡るのはなんとも言えない幸せな時間だった。ちなみに、バガンの遺跡はどこも似ていてどこを廻ったのかわからなくなる。写真の説明も誤っているかもしれないので悪しからず…
バガン遺跡の拠点となるニャウンウーの町で見かけたセブンの看板のネット屋。コウモリのいたパヤーの内部には、お腹に仏像の顔のある仏像があった。ティーローミィンロー寺院にはたくさんの仏像が安置されている。名前のわからない僧院の天井のレリーフ。タラバー門横の路地を城壁に沿って行った所にある。ゴドーパリィン寺院はバガンで2番目に高い寺院。内部は簡素。タビィニュ寺院にあった仏像。後ろの壁画がとてもキレイだ。写真でしか見ることのなかった風景が目の前にあることが信じられない。
Mt.POPA/ポッパ山
バガンからターズィー方面へ約50キロの所にあるポッパ山。そこにナッ信仰の聖地で奇妙な岩峰の「タウン•カラッ」がある。こういう変なものは見なければ気が済まない性格なので、ピックアップとバイタクを乗り継いで行って来た。遠くから「タウン•カラッ」の姿が見えた時の感動はものすごい。参道もなかなか面白いが、外から眺める方が好き。ところで、ここには聖人「ボー•ミン•ガウン」の像がたくさんある。土産物屋でこの人の人形を買っておけば良かったと悔やむこの頃…
INLE LAKE/インレー湖
ミャンマーで一番行きたかった場所、それは当初バガンだったのだが、いつの頃からかインレー湖に変わっていた。山上湖とでもいうのだろうか、周囲を山に囲まれインレー湖独特の漕ぎ方である片足漕ぎをした船が行き交う。そんな風景に魅せられるようになっていた。インレー湖を訪れた人は一様に「行ってよかった」という。旅の終盤、幾つもの山を越えて辿り着いた。静かな空気感がたまらなく心地よくてずっといたかった。湖の奥にある「インデイン寺院」で聞こえて来たお経を聞いていると不思議と涙が出て来た。もう旅も終わるのだ、少し感傷に浸ってしまったのかもしれない。
インレー湖独特の片足漕ぎと変わった形の網を使う漁法。まさに片足漕ぎの最中。空いた両手を使って網を投げ入れる。遠くに片足漕ぎの舟が見えた。山が迫っているのがわかる。漁の最中なのか真剣な顔つき。巧みに櫂を操っていた。市場の方からたくさんの荷物を持った人が続々と帰ってくる。翌日はイワマの五日市へ。鮮やかな頭巾に魅かれて同じのを市場で購入。インレー湖の奥にある「インデイン」。数千ものストゥーパがそびえている。湖の上では通学も船。下校時間には親たちのお迎えボートが待機していた。
BAGO/バゴー
バゴーにも物凄い仏像があるということで行ってきました。巨大な寝仏があるというのだから行くしかない!インレー湖からヤンゴンへ向かうバスを途中下車しようと思い、その旨を車掌さんにも伝えていたのだが、早朝起こされて目を覚ますとなんとヤンゴンのバスターミナルだった…あきらめて宿にチェックイン。しばらく寝た後、やはり見なければ!と一念発起してバゴーまで鉄道で向かう。縦揺れの列車に揺られ着いたバゴーの駅前ではサイカーのおっちゃんが待機していた。このサイカーのおっちゃんが曲者で、ミャンマーのサイカーの中でも最悪だった。最後にこんなに怒りを露にしてしまうとは…。肝心の寝仏はやはりデカカッタ!